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Perplexity AI

出典付きで答える、調べもの特化のAI検索エンジン

AI検索

リサーチ

情報収集

Freemium

月間ユーザー

3,000万人以上

リリース

2022.08

開発元

Perplexity AI

月間検索数

7.8億回

公式サイトperplexity.ai
運営会社Perplexity AI, Inc.(米国・サンフランシスコ)
対応言語多言語対応(日本語UI・日本語回答に対応)
対応デバイスWeb / iOS / Android
API提供あり
目次

この記事でわかること

Perplexity AIは「Google検索の代わりになる」と話題のAI検索ツールです。でも実際のところ、ChatGPTやGeminiとどう違うのか、企業で使っても安全なのか、日本語はちゃんと使えるのか——判断材料がバラバラで、導入の一歩を踏み出せていない方も多いはずです。この記事では、機能・料金・セキュリティ・競合比較・活用事例まで、実際の導入判断に必要な情報をまとめてお伝えします。

  • Perplexity AIは日本語に対応しているか?UIや回答品質は?
  • ChatGPT・Gemini・Claudeとどう違うのか?
  • 無料プランとProプラン、どちらを選ぶべきか?
  • 企業(法人)で使っても情報漏洩などのリスクはないか?
  • NYTやAmazonとの著作権訴訟はユーザーに影響するか?

Overview

Perplexity AIとは

Perplexity AIは、質問を入力するとリアルタイムでWebを検索し、出典URL付きの回答を返してくれるAIツールです。
Googleのようにリンク一覧を並べるのではなく、答えそのものをまとめてくれる。ChatGPTのように学習データの「記憶」で答えるのではなく、毎回最新の情報を拾いに行く。どちらとも違う「AI検索エンジン」という立ち位置で、月間3,000万人以上が日常的に使うまでに成長しています。

ポイント

Perplexityは「調べもの専用のAI」。答えを生成するだけでなく、根拠となるソースを必ず見せてくれるのが最大の強み。

Features

主な機能

概要はわかった。では具体的に何ができるのか——ここからは、Perplexityの主な機能を「仕事のどんな場面で使えるか」という視点で紹介します。

AI検索(回答エンジン)+Focus機能

質問を入力すると複数のWebサイトをリアルタイムで巡回し、出典URL付きの回答をまとめてくれます。Focus機能で「学術論文だけ」「YouTubeだけ」「SNSだけ」と検索範囲を絞り込めるので、欲しい情報にたどり着くスピードが段違いです。市場動向ならニュース、技術的な裏付けなら学術論文と使い分けるだけで、Google検索で何ページもタブを開いていた時間がごっそり減ります。

Copilot(対話型検索)

「もっと詳しく」「日本語でまとめて」と続けて聞けます。従来の検索は「キーワードを変えて再検索」の繰り返しでしたが、Perplexityなら文脈を引き継いだまま深掘りできます。

Deep Research

一歩踏み込んだ調査向けの機能です。質問を投げると、数十のソースを自律的に巡回・分析し、レポート形式で結果を返してくれます。市場調査や論文サーベイなど、本来なら数時間〜数日かかるリサーチを大幅に圧縮できます。無料プランでも1日3回まで利用可能です。

Model Council(Proプラン)

複数のAIモデル(GPT-4oやClaude 3.5 Sonnet、Perplexity独自のSonarなど)の出力を同時に比較できます。タスクごとに最適なモデルを自分の目で選べます。対応モデルは随時更新されるため、最新の状況は公式サイトで確認するのが確実です。

ファイルアップロード(Proプラン)

PDFや画像をアップして「この資料の要点を教えて」と聞けるので、英語の論文や長い契約書の要約にも重宝します。

API・Perplexity Computer

企業向けにAPIも提供されており、自社のサービスやツールにPerplexityの検索・回答機能を組み込めます。B2B営業プラットフォームのApolloはこのAPIを統合し、商談予約数が46%増加した実績があります。PC上の操作を自動化するエージェント機能「Perplexity Computer」やAI内蔵の「Cometブラウザ」も展開中ですが、現時点では「AI検索」と「Deep Research」がPerplexityの本丸です。

Deep Dive

Perplexity AIの実力と限界

機能の概要はつかめた。「で、実際どれくらい使えるの?」——ここが本題です。正直に、得意なことと苦手なことを分けてお伝えします。

得意領域:最新情報のリサーチと出典の透明性

Perplexityが最も力を発揮するのは、「今を調べる」作業です。
SeoProfyの統計によれば、2025年5月時点で月間7億8,000万回もの検索クエリが処理されています。これは前年の約2.4倍という伸び。実際にこれだけの人が日常的に使っているという事実が、リサーチツールとしての実力を物語っています。

具体的に何が速いかというと、「複数のサイトを横断して情報を集め、要点をまとめる」という工程です。
たとえば「競合A社の直近の資金調達ニュース」を調べたいとき、Googleなら検索結果を開いて、記事を読んで、別の記事と突き合わせて——と15〜30分はかかります。Perplexityなら数十秒で主要ソースを統合した要約が返ってくる。米国アンチドーピング機関(USADA)は調査業務にPerplexityを導入し、資料の収集・検証にかかる時間を大幅に短縮したと報告しています(LinkedIn投稿参照。なお数値はPerplexity社が公表した事例情報に基づくもので、USADA独自のプレスリリースによる一次確認は取れていません)。

そしてもう一つ、Perplexity最大の差別化ポイントが回答に必ず出典URLが表示されること。
ChatGPTやGeminiのような汎用AIチャットは「それっぽい回答」を返してくれますが、根拠がブラックボックスになりがちです。Perplexityは回答文の横に番号付きの参照リンクが並ぶので、「この数字の元ネタはどこ?」とワンクリックで確認できます。
Google検索で10個のタブを開いて読み比べる手間を省きつつ、情報の正確さを自分の目で裏取りできる——このバランスが、単なるAIチャットとも従来の検索エンジンとも違うPerplexityの立ち位置です。

苦手領域:創造的タスクと長文生成の壁

一方で、はっきり苦手なこともあります。
Perplexityは「調べるツール」であって「書くツール」ではありません。

ブログ記事を書く、営業メールの文面を考える、広告のキャッチコピーを作る——こうした「ゼロから文章を生み出す」作業では、ChatGPTやClaudeに明確に差をつけられます。Perplexityの設計思想が「検索結果をまとめること」に最適化されているからです。情報を引っ張ってきて整理するのは得意でも、読者を惹きつける言い回しや、文脈に合った提案文を練るのは専門外。長い報告書や企画書をそのまま仕上げようとすると、途中で出力品質がガクッと落ちることもあります。

そしてもう一つ、避けて通れないのがハルシネーション(AIが自信満々にウソの情報を返してしまう現象)です。
Perplexityの場合「出典付きだから正しいだろう」と油断しやすい分、かえって危険な面があります。出典URLが表示されていても、リンク先の記事の内容とPerplexityの要約がズレていることは実際にあります。必ず元のソースをクリックして確認する習慣をつけること——これがPerplexityを安全に使うための最低限のルールです。

Perplexity Computer——期待と未知数

最後に、話題の新機能「Perplexity Computer」について触れておきます。
PC上の操作——ブラウザを開いてフォームに入力する、ファイルを整理するといった作業をAIが自動でやってくれるという、かなり野心的な機能です。

ただ、正直に言うと2025年時点では「将来に期待」の段階です。対応する操作の範囲やOSが限定的で、複雑なタスクを安定してこなせるレベルには達していません。「これがあるからPerplexityを選ぶ」という購入判断の材料にするには時期尚早です。メインの判断は「AI検索」と「Deep Research」の実力で行うのが賢い使い方でしょう。

注意

出典が表示されるからといって100%正確とは限らない。リンク先と回答内容にズレがないか、自分の目で確認する習慣が不可欠。

Pricing

料金プラン

実力と限界がわかったところで、「試してみたい。いくらかかるの?」という疑問に答えます。結論から言うと、個人で「ちょっと調べもの」に使うなら無料プランで十分です。

Free

$0/月

  • AI検索:無制限
  • Deep Research:1日3回まで
  • 広告なし・出典付き回答
Enterprise Pro

要問合せ

  • 入力データを学習に使わない設定がデフォルト
  • SSO(社内IDでのシングルサインオン)対応
  • 管理者によるユーザー管理
  • SOC 2 Type II認証取得済み
  • 日本ではソフトバンクが正規代理店として販売

結論:まず無料プランで試す → リサーチ頻度が高ければProへ(月$20)→ 法人導入はEnterprise Pro(日本ではソフトバンク経由が最短ルート)。なお、Enterprise Proの具体的な費用感は公式には開示されていませんが、ChatGPT EnterpriseやMicrosoft Copilot for Microsoft 365($30/月/ユーザー〜)と同水準以上になることが多く、稟議前にソフトバンクへの見積もり依頼が必須です。

無料版でもここまでできる

無料プランでも、出典付きAI検索は回数無制限で使えますし、Deep Researchも1日3回まで利用可能です。広告も一切表示されないので、回答品質に余計なノイズが入りません。「調べもの特化AI」としてのコア体験は無料で完結する——まずは1週間、普段のGoogle検索の代わりに使ってみるのが一番の判断材料になります。なお、ソフトバンクとの提携で過去にPro1年間無料キャンペーンが実施されたこともあるので、最新の特典情報はソフトバンクの公式ページをチェックしてみてください。

Business Model

広告を捨てた理由——Perplexityのビジネス戦略

料金プランを見て「無料プランがあるのに広告もない? このサービス、ちゃんと儲かってるの?」と思った方もいるかもしれません。
結論から言うと、Perplexityは広告に頼らないビジネスモデルを意図的に選んでいます。そしてその選択が、回答の信頼性に直結しています。

Google検索のビジネスモデルを正面から否定する

Google検索は、売上の大半を広告で稼いでいます。つまり検索結果の上位には広告主のサイトが並ぶ構造になっていて、「ユーザーにとって本当に最適な情報」と「お金を払った企業の情報」が混在しているわけです。
Perplexityはここを正面から否定しました。回答に広告を一切入れない代わりに、有料プラン(個人向けPro)・法人契約(Enterprise Pro)・API(開発者が自社サービスに検索機能を組み込む仕組み)の3本柱で収益を立てています。広告が入らないから、回答が特定の企業に偏らない。この構造が「出典付きで信頼できる回答」というPerplexityの価値を支えています。

サブスク+法人+エコシステムで稼ぐ構造

「広告なしで本当にやっていけるの?」という疑問に対しては、数字が答えてくれます。
Backlinkoの調査によれば、Perplexityの年間経常収益(ARR)——つまり年間のサブスク売上——は2024年末の8,000万ドルから、2025年9月時点で約2億ドル(約300億円)にまで急成長しました。TapTwice Digitalの報告では企業価値も180億〜200億ドルと評価されています。
ビジネスとして十分に成立している段階なので、「突然サービスが終了して使えなくなる」リスクは現時点ではかなり低いと見てよいでしょう。

Real Usage

企業はPerplexity AIをどう使っているか

Perplexityがビジネスとして成立していることはわかった。では、実際に企業はどう使って、どんな成果を出しているのか

Perplexityは個人の調べものだけでなく、企業の業務でも導入が進んでいます。日本ではソフトバンクが世界初の認定リセラー(正規代理店)としてEnterprise Proの法人向け販売を開始しており、約7,000人の営業部隊が大手企業への導入を推進中です。

リサーチ・企画部門:市場調査と競合分析の自動化

調べる量が多い部門ほど、Perplexityの効果が大きく出ます。

代表的な事例が、米国アンチドーピング機関(USADA)です。
USADAでは法務・教育チームの調査業務にPerplexityを導入し、従来は手作業で行っていた資料の収集・検証にかかる時間を大幅に短縮したと報告されています(出典:LinkedIn投稿。なお「50%以上短縮」という数値はPerplexity社が公表した事例情報に基づくものであり、USADA自身のプレスリリース等による独立した一次確認は取れていません)。また試験問題の準備期間も「数週間単位」で削減できたと報告されています。法規制の改定履歴を調べる、過去の判例を横断的にチェックする——こうした「大量の資料を読んで正しい情報を拾い出す」作業は、まさにPerplexityが最も得意とする領域です。

NBAチームのクリーブランド・キャバリアーズも、スカウト業務や試合戦略の立案にPerplexityを活用。AIインフラ企業のLambdaは技術文書の作成と顧客対応に導入し、エンジニアが必要な技術情報にすぐアクセスできる環境を整えました。業種はスポーツとテクノロジーでまったく違いますが、共通しているのは「調べる時間が減った」という成果です。

営業・マーケティング部門:提案資料の下準備

営業の現場では、「商談前の5分のリサーチ」が成果を左右します。

B2B営業プラットフォームのApolloは、PerplexityのAPIを自社ツールに組み込みました。営業担当者が商談前にリード企業の最新ニュース・業績・優先事項をワンクリックで把握できるようにしたところ、導入から数ヶ月で商談予約数が46%増加——つまり約1.5倍に跳ね上がったのです。

この数字が示しているのは、「AIに提案書を書かせた」のではなく、「AIに相手の最新情報を調べさせた」ことで商談の質が上がったという事実です。相手企業が先週リリースした新サービス、直近の決算の注目ポイント——こうした情報を事前に掴んでいるだけで、商談の切り出し方がまったく変わります。Google検索で複数の記事を読み比べていた下準備が、Perplexityなら数十秒で終わる。その時間の差が、商談の数と質に直結したわけです。

経営企画・法務:規制動向と判例のモニタリング

法務・コンプライアンス部門では、規制の変更や判例の動向を常にウォッチする必要がありますが、この「モニタリング」こそPerplexityの出番です。
法規制に関する文書は量が膨大なうえ、改定のたびに過去との差分を確認しなければなりません。Perplexityに「○○規制の直近の改正ポイントは?」と聞けば、出典付きで要点をまとめてくれるので、一次確認の効率が劇的に上がります。

ただし、大事な注意点があります。Perplexityはあくまで「一次確認の効率化ツール」であり、最終判断を委ねるものではありません。 法務の意思決定や契約書のレビューは、必ず専門家の目を通すべきです。「調べる工程を速くする」と「判断を任せる」は別物——この線引きが、企業でPerplexityを安全に活用するための鉄則です。

3つの事例に共通するのは、Perplexityに「書かせる」のではなく「調べさせる」使い方をしていること。これが使い方の正解です。

ポイント

Apolloの事例:商談予約数46%増。AIに「書かせた」のではなく「調べさせた」ことが成果の鍵。

Comparison

競合AIとの比較

前のセクションで「企業がPerplexityをどう使っているか」を見てきました。すると当然、次の疑問が浮かびます——「それ、ChatGPTやGoogleでもできるんじゃないの?」
正直に言うと、部分的にはできます。ただし、得意分野がまるで違います。ここではPerplexityを含む主要AIツールを「調べもの」「文章作成」「分析」といった用途別に比較して、どう使い分けるのが賢いかを整理します。

AIチャットボット市場でPerplexityは約10.82%のシェアを獲得しています。ChatGPTやGeminiと比べれば規模は小さいものの、「検索特化」という独自のポジションで存在感を示している状況です。
以下の比較表では、◎(非常に強い)○(十分使える)△(一応できるが弱い)✕(ほぼ対応していない)の4段階で評価しています。

PerplexityGoogle検索ChatGPTClaudeGeminiMicrosoft Copilot
得意領域AI検索・リサーチWeb検索全般文章生成・コード長文分析・推論マルチモーダル・Google連携Office連携・タスク自動化
リアルタイム検索
出典の透明性
長文分析
コード生成
創造的な文章生成
日本語の自然さ
Microsoft 365連携
無料プランの充実度
有料プラン月額(個人)$20無料(広告モデル)$20$20$19.99$30〜(Microsoft 365含む)

全項目で◎のツールは存在しない。Perplexityは「リアルタイム検索」と「出典の透明性」で群を抜くが、コード生成・創造的文章ではChatGPT・Claudeに差をつけられる。Microsoft 365導入済みの企業はCopilotとの組み合わせも検討に値する。結論は「使い分け」——調べるならPerplexity、書くならChatGPTかClaude、Google連携ならGemini、Office連携ならCopilot。

正直、この表を作っていて改めて感じたのは、「全部◎のツールなんてない」という当たり前の事実です。でもこれ、実際に使い比べてみないとなかなか腹落ちしません。

個人的に、Perplexityを初めて使ったときの感想は「あ、もうGoogle検索に戻れないかも」でした。
たとえば「○○業界の最新動向」みたいなざっくりした調べものをしたとき、Googleだと検索結果を10個くらい開いて、どれが信頼できそうか読み比べて、要点をメモして……と30分はかかる。Perplexityなら同じことが1〜2分で終わる。しかも出典リンク付き。一度この体験をすると、正直もう「検索結果の一覧をスクロールする作業」に戻るのがしんどくなります。

ただ、「じゃあPerplexityだけでいいか」と言われると、それは全然違います。
ChatGPTに「このメールの文面考えて」と頼んだときの気の利いた返し。Claudeに長い契約書を丸ごと読ませたときの、こちらの意図を汲んだ正確な分析。あの体験はPerplexityでは絶対に出ません。実際にPerplexityで企画書のドラフトを書かせようとしたことがありますが、出てくるのは「調べた結果のまとめ」であって「読み手を動かす文章」ではなかった。得意なことが根本的に違うんです。

GeminiはGoogleにどっぷり浸かっている人にとっては正直かなり便利で、GmailやGoogleドキュメントからシームレスに呼び出せる体験は他にない。ただ「検索に全振り」した潔さはPerplexityにかなわないと感じます。Microsoft 365ユーザーならCopilotも選択肢に入りますが、あちらはOffice連携が本業なので、Web調査の深さとなるとまた別の話です。

結局、「一つに絞る」より「使い分ける」方がずっと楽です。
調べたいときはPerplexity、書きたいときはChatGPTかClaude、Google周りの作業はGemini。Apolloが商談予約を46%増やせたのも、Perplexityに「調べる」だけを任せたからです。全部を一つのツールに背負わせないのが、2025年のAI活用のコツだと思います。

ChatGPT

何でもこなす万能アシスタント

文章作成、コード生成、アイデア出し——何を投げても70点以上が返ってくる安心感があります。最新モデルではWeb検索にも対応していますが、出典の表示はPerplexityほど丁寧ではありません。

向いている人:メール作成・企画書・コードなど「書く仕事」が中心の人

Perplexity AI

出典付きで答える情報参謀

質問すればリアルタイムでWebを検索し、出典URL付きの回答をまとめてくれます。情報の裏取りがワンクリックでできるのは他にない強みです。

向いている人:市場調査・競合分析・ニュースチェックなど「調べる仕事」が多い人

Claude

じっくり読み解く分析家

長い文書を正確に読む力はトップクラス。契約書のチェックや論文の要約など、「大量のテキストを丁寧に分析する」タスクで真価を発揮します。

向いている人:長文レビュー・ライティング・思考の壁打ち相手が欲しい人

編集部の本音

正直なところ、2025年時点の最適解は「3本立て」だと思っています。調べる=Perplexity、書く=ChatGPT、考える=Claude。全部入りのツールを探すより、この3つを場面で切り替える方がずっと効率がいい。

Perplexityの強さは「検索に全振り」した潔さにあります。月間7億8,000万回の検索クエリを処理している実績は伊達じゃないですし、出典の透明性は他のAIチャットの追随を許していません。今のところは「調べもの専用の超優秀アシスタント」——その期待を裏切らない、堅実なツールです。

Security

企業で使っても大丈夫?

比較でPerplexityの強みと使い分けを理解した方が最後に気になるのは、「会社で使って問題ないのか」という点でしょう。

結論から言うと、Enterprise Proなら企業の業務利用に耐えるセキュリティ水準が整っています。ただし、無料プランやProプランには見過ごせないリスクがあります。著作権訴訟の事実、データの取り扱い、セキュリティ認証を正直に整理します。

入力したデータはAIの学習に使われる? 無料プランとProプランでは入力データがモデルの改善に利用される可能性があります。オプトアウト申請は可能ですが、デフォルトでは有効ではありません。Enterprise Proなら学習に使わない設定がデフォルトで適用されます。
データはどこに保存される? インフラは主に米国のクラウド環境(Microsoft Azure等)が中心です。AWSやGCPの利用有無は公式情報として明示されていません。日本国内へのデータ閉じ込めは現時点で公式には対応していないため、越境移転に関する社内基準がある企業は事前に法務部門と確認が必要です。
セキュリティ認証は取得済み? Enterprise ProはSOC 2 Type II認証を取得済みです。SSO(シングルサインオン)・SCIM(ユーザーの追加・削除の自動管理)にも対応。GDPR・日本の個人情報保護法(APPI)への対応状況や、Enterprise Proにおけるデータ保持期間・削除ポリシーの詳細は、ソフトバンクまたは公式サポートへの問い合わせで確認してください。
日本の法人が導入する場合、どこに相談すればいい? ソフトバンクがPerplexity Enterprise Proの正規代理店として販売を開始しています。日本語でのサポートや契約手続きが可能なので、海外のスタートアップと直接やりとりする不安を避けられます。

NYT訴訟とAmazon訴訟——ユーザーへの影響は

Perplexityを企業で使うにあたって、避けて通れない話題があります。
2024年、ニューヨーク・タイムズ(NYT)がPerplexityに対して著作権侵害の訴訟を起こしました。 記事の内容を無断で要約・再配信しているという主張です。加えて、ハルシネーションによって実在しないNYT記事があたかも存在するかのように表示されたケースも問題視されています。Amazonからはショッピング関連のエージェント機能における不正アクセスを指摘する訴訟も提起されています。

ただし、現時点でPerplexityの「ユーザー」が著作権侵害の責任を問われたケースはありません。
訴訟の当事者はあくまでPerplexity社とコンテンツ提供元であり、検索結果を閲覧・活用するユーザーに法的責任が及んだ事例は確認されていません。Perplexity側もPublisher Program(メディアへの収益還元の仕組み)を立ち上げるなど、先手の対策を打っています。
とはいえ、状況は流動的です。「今は問題ない」で思考停止せず、最新の公開情報を定期的にチェックする姿勢が大事です。直ちにサービスが停止されるリスクは低いと見られていますが、法務部門には訴訟の動向を共有しておくのが無難でしょう。

注意

NYTやAmazonとの訴訟は進行中。ユーザーが直接責任を問われた事例はないが、法務部門への情報共有と最新動向の確認は必須。

「とりあえず無料で使う」の注意点

「まず無料プランで試してみよう」——その判断自体は正しいです。ただし、無料プランでは入力データがAIの学習に使われる可能性があることを忘れてはいけません。社外秘の売上データ、顧客の個人情報、未発表の企画書——こうした情報を入力すると、意図せず外部に流出するリスクがゼロではありません。

無料プランで試す場合のルールはシンプルです。「公開情報の調査」と「社内向けの下調べ」だけに使い、機密情報は絶対に入力しない。
競合企業のニュースを調べる、業界の最新トレンドをまとめる、公開されている統計データを探す——こうした用途なら安全です。顧客リストを貼り付けて分析させる、未公開の財務データを要約させるといった使い方は、Enterprise Proを導入するまで絶対にやってはいけません。

このルールを使い始める前にチーム全体で共有しておくことが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。

導入担当者へ

法人でPerplexityを本格導入するなら、Enterprise Proが前提です。日本ではソフトバンク経由での契約が最短ルートで、日本語での問い合わせ・契約・サポートに対応しています。
稟議を通すコツは、「AIツール」ではなく「リサーチ工数削減ツール」として位置づけること。USADAの事例(調査時間の大幅短縮)のように、Deep Researchで実際の業務を回してみて「週○時間の削減効果」を定量化すれば、ROI(投資対効果)が見えやすくなります。まず無料プランで小さく試し、効果を数字で示してからEnterprise Proの稟議に進む——この段階的なアプローチが、社内の合意を得る最も現実的な方法です。

Editor’s Verdict

編集部の評価

総合評価

4.2/5.0

機能の充実度4.5
使いやすさ4.3
コストパフォーマンス4.0
日本語対応3.8
信頼性・正確性4.0

“調べる”という行為を根本から変えた、現時点で最も実用的なAI検索ツール。

強みは明確です。出典URL付きのリアルタイム検索は、2025年時点で他のAIツールが追いつけていない独自の立ち位置にあります。DemandSageの調査によれば月間3,000万人以上が使っている事実が、その実用性を裏付けています。広告を排除したビジネスモデルのおかげで回答が特定の企業に偏らず、ARR(年間のサブスク売上)が約2億ドル規模に成長——サービスの継続性という点でも安心材料が増えてきました。

日本語対応については、UIは日本語に完全対応しており、日本語での質問・回答も自然な品質で利用できます。ただし、日本語ソースのインデックスカバレッジは英語圏と比べると網羅性に差があり、日本語固有のニュースや専門情報では拾いきれないケースがあります。この点が評点3.8の主な理由です。

一方、弱みも正直に書きます。そしてPerplexityは「調べるツール」であって「書くツール」ではありません。ブログ記事やメールの作成、コード生成といった創造的なタスクはChatGPTやClaudeに明確に譲ります。また、NYTやAmazonとの訴訟が進行中という不確定要素も残っています。直ちにサービスが止まるリスクは低いものの、法務部門には最新動向を共有しておくべきです。

では、結局あなたは使うべきなのか。ここをはっきりさせます。
【向いている人】毎日の競合調査・市場リサーチ・ニュース収集に時間を使っている人。法務・コンプライアンス担当者。商談前の企業調査や業界トレンド把握が多い営業・マーケティング担当者。
【向いていない人】ブログやSNS投稿など、創作的な文章を大量に生成したい人。その用途ならChatGPTやClaudeの方が確実に満足度が高いです。
まずは無料プランで2週間、Google検索の代わりに使ってみてください。効果を実感できたら、個人ならPerplexity Pro(月額$20)へ。組織で本格導入するならEnterprise Proを検討しましょう。

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